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- 1.SI単位
- (1)地上で質量1kgの物体の力をSI組立単位で示せ
- (2)面積0.5m$^{2}$あたり10kNの力が加わっているとき圧力をSI組立単位で示せ
- (3)地上で質量1kgの物体を10m上に移動させたときの仕事をSI組立単位で示せ
- (4)地上で質量1kgの物体を1秒で10m上に移動させたときの動力をSI組立単位で示せ
- (5)質量1kgの水(比熱4.19kj/(kg・K))を0℃から20℃に加熱する熱量をSI組立単位で示せ
- (6)直径20[mm]の円柱に30[kN]の引張荷重を加えたときの応力を求めよ
- (7)H型鋼断面の各部の寸法が次のとき、断面係数を求めよ
- (8)幅50mm高さ75mmの長方形断面を有する長さ1.5mの軟鋼片持ちはりにおいて、自由端を3kNの荷重をかけたとき、最大たわみ量を求めよ
- 2.はり
- 3.座屈
1.SI単位
(1)地上で質量1kgの物体の力をSI組立単位で示せ
→力=質量×加速度
$=1[kg]×9.8[m/s^{2}]$
$=9.8[kg・m/s^{2}]$
$=9.8[N(ニュートン)]$
(2)面積0.5m$^{2}$あたり10kNの力が加わっているとき圧力をSI組立単位で示せ
→圧力=力/面積
$=10kN/0.5[m^{2}]$
$=20[kN/m^{2}]$
$=20[kPa]$
(3)地上で質量1kgの物体を10m上に移動させたときの仕事をSI組立単位で示せ
→仕事=力×距離
$=1[kg]×9.8[m/s^2]×10[m]
=98[N・m]
=98[J]
(4)地上で質量1kgの物体を1秒で10m上に移動させたときの動力をSI組立単位で示せ
→動力=仕事/時間
$=(1[kg]×9.8[m/s^2]×10[m])/1[s]$
=98[N・m/s]
=98[J/s]
=98[W]
(5)質量1kgの水(比熱4.19kj/(kg・K))を0℃から20℃に加熱する熱量をSI組立単位で示せ
→熱量=質量×比熱×温度差
$=1kg×4.19[kJ/(kg・K)]×(20-0)$
$=83.8[kJ]$
(6)直径20[mm]の円柱に30[kN]の引張荷重を加えたときの応力を求めよ
応力$\sigma (=MPa,N/mm^{2})=\frac{W[N]}{A[mm^{2}]}$
力 $W=30[kN]=30×10^3[N]$
円断面積 $A=πr^2=3.14×10^2=314[mm^2]$
$\sigma =\frac{30×10^3}{314}=95.5[N/mm^2]=35.5[MPa]$
(7)H型鋼断面の各部の寸法が次のとき、断面係数を求めよ
寸法 $h_1=120[mm] h_2=200[mm] b_1=100[mm] b_2=150[mm]$
断面係数$Z[mm^3]=\frac{1}{6}×\frac{b_{2}h_2^3-b_1h_1^3}{h_2}$
$=\frac{150×(200)^3-100×(200)^3}{6×200}$
$=\frac{1200-172.8×10^6}{1.2×10^3}=\frac{1027.2×10^6}{1.2×10^3}$
$=856×10^3[mm^3]$
(8)幅50mm高さ75mmの長方形断面を有する長さ1.5mの軟鋼片持ちはりにおいて、自由端を3kNの荷重をかけたとき、最大たわみ量を求めよ
(最大たわみ公式) $\delta_{max} =\frac{1}{3} \frac{Wl^3}{EI}$
デルタ
I:断面2次モーメント = $\frac{1}{12}×bh^3= \frac{1}{12}×50×75^3=1.75×10^6[mm^4]$
E:縦弾性係数 = $206[GPa]= 206×10^3 [N/mm^2]$
$Wl^3 = 3×10^3×1500^3= 3×1.5^3×10^{12}= 1.01×10^{13}[Nmm^3]$
(最大たわみ) $\delta_{max} =\frac{1}{3} \frac{1.01×10^{13}}{2.06×10^5×1.75×10^6}= \frac{1.01}{2.06×1.75}×10^2$
$= 0.0903×10^2= 9.3[mm]$
2.はり
(1)集中荷重を受ける片持ちはりの最大せん断力、最大曲げモーメント、はり断面係数、最大曲げ応力を求めよ。
条件 集中荷重W=3kN はり長さl=1.5m
はり断面形状 幅50mm 高さ75mm の長方形軟鋼
最大せん断力F
F=荷重W/はりの断面積
=3kN/(50×70)
=3000/3750
=0.8N/mm2
=0.8MPa
最大曲げモーメントM
M=W×l
=3000×1500
=4.5×106N・mm
はり断面係数Z
Z=1/6×bh2
=1/6(50×75×75)
=0.04687×106mm3
最大曲げ応力σ
σ=M/Z
=4.5×106/46.87×103
=96.0N/mm2
=96.0MPa
(2)集中荷重を受ける支持はりの最大せん断力、最大曲げモーメント、はり断面係数、最大曲げ応力を求めよ。
条件 集中荷重W=3kN はり長さl=1.5m a=1.0m b=0.5m
はり断面形状 幅50mm 高さ75mm の長方形軟鋼
最大せん断力F
A側 Fa=Wb/l
=3000×(0.5/1.5)
=1000N
B側 Fb=Wb/l
=-3000×(1.0/1.5)
=-2000N
最大曲げモーメントM
M=W×a×b/l
=3000×1000×500/1500N・mm
=1.0×106N・mm
はり断面係数Z
Z=1/6×bh2
=1/6(50×75×75)
=0.04687×106mm3
最大曲げ応力σ
σ=M/Z
=1.0×106/46.87×103
=21.3N/mm2
=21.3MPa
3.座屈
長さl=4.0m 外径50mm 内径40mmの中空円形の断面の軟鋼製長柱があるとき、両端回転端における柱の座屈荷重と 座屈強さを求めよ。ただし、軟鋼の縦弾性係数を206GPaとする。
長柱の断面積
A=π/4(d22-d12)
=π/4(502-402)
=706.5(mm2)
長柱の最小断面2次モーメントImin
Imin=π/64(d24-d14)
=π/64(6.25-2.56)×106
=181×103(mm4)
長柱の最小断面2次半径kmin
kmin=√(Imin/A)
=√(181×103/706.5)
=√(2.56×102)
=16mm
座屈荷重W
W =nπ2×(EImin)/l2
=1×π2×(206×103×181×103)/(4×4×106)
=22976(N)
座屈強さσ
σ =W/A
=22976/706.5
=32.5(N/mm2)
=32.5(MPa)
